石狩川で遊びながら仕事をする、上川の暮らし
上川町アウトドアプロデューサーの田崎充彩(たさきあつや)です
今回は北海道の中西部を流れ日本海へと注ぐ、日本三大河川の一つでもある石狩川をメインエリアとしたラフティングのツアー会社「アルパイン リバーガイド」代表の大田俊斉(おおたとしなり)さんに、川下りの魅力や上川での暮らしについてお聞きしました。
海外や他地域でのガイド経験も豊富な大田さんには、上川の自然はどのように見えるのでしょうか。
大田 俊斉(おおた としなり)『アルパイン リバーガイド』代表。
ニュージーランド・カナダ・ニセコ・四国・群馬県など様々な国と地域でラフティングガイドの経験を持つ。
大雪山の綺麗な川と山々に魅せられ、2019年に上川町へ移住し、ラフティング会社を設立する。
ー大田さんはいつ頃から川下りに熱中され始めたのですか?
もともと本州のキャンプ場で働いてた時に、たまたま川下りをする機会があって、それが初めてだったんだけど、大学を出て、バイクで旅をしながら川下りしたりキャンプしたり釣りをしてて、どんどんハマった感じかな。
ガイド自体は2000年からやってて、今年で24年目になるね。日本が冬の間はニュージーランドでガイドをしてて、旅とセットみたいなところもあるけど、川下りをしにとにかくあちこち行ってた。
ーなるほど、色々な地域でガイド経験があるんですね!他地域と比べて、上川のラフティングの魅力はズバリなんでしょう?
層雲峡や大雪山の自然に尽きるね。ここにしかない景色が広がっているし、上川の川下りは本当にワールドクラスのものだと思う。他の川でガイドすることもあるけど、なんというか、どちらかといえばエンターテイメント性が強い感じ。上川ではありのままの自然を魅せることができる、素晴らしいエリアだと思う。
ー上川の川下りコースで、大田さんおすすめのものはありますか?
上川には石狩川の支流も含めて本当にたくさんのポイントがあって、楽しみ方もそれぞれ違うし、全部最高だから、決めるの難しいね(笑)
それでもやっぱり好きなのは、層雲峡の方の川下りしないと見れないエリアに行くコースかな。大函あたりから降りて、柱状節理の中を下っていくコースは、ピリッとするというか、荘厳な景色が広がっていていいよね。
ー大函、小函はやはり絶景ですよね!上川への移住の決め手は何だったのでしょう?
黒岳を代表に大雪山のとてつもなく素晴らしい山々があって、移住する前にもたまに遊びに来て滑ったりしてたんだよね。それで自分でガイドの会社をやりたいっていうのもあって、上川で誰もガイドをしてないっていうのを知ってたし、そろそろかなって思って移住して、アルパイン リバーガイドを立ち上げたんだ。
ー上川での暮らしとアウトドアの繋がりはどのようなものでしょう?
川下りはもちろん、釣りに明け暮れたり、山にスキーに行ったりっていう感じで、すぐ遊びに行くことができるし、毎日見える自然の景色も絶景で本当に幸せ。仕事だけじゃなくて、自然に近い場所で周りの仲間と一緒に外遊びをする暮らしは本当に楽しいし、素晴らしい。田崎君も今度一緒に遊びに行こう!
ー是非お願いします!!
ーこれからしてみたいことや挑戦したいことはありますか?
今の自然と近い場所で暮らしていることが幸せだから、その延長線上にはやりたいことはもちろんあるんだけど、そんなに突拍子もないような理想とかはないかな(笑)
ただやっぱり旅をしたいという思いはあるね。上川に移住してからまだニュージーランドには行けてなくて、友達はたくさんこっちに遊びに来てくれてるし、息子も向こうで生まれてるから、いつかは遊びに行きたいと思ってる。
世界中の景色を見て来られたプロがワールドクラスという上川町の大自然。
僕も一度、大田さんにラフティングに連れていってもらったことがありますが、おっしゃっていた通り、ありのままの大自然を見ながら、時には激流に揉まれるエキサイティングな体験ができました。
まだ未体験の方は是非、川下りを楽しんでみてはいかがでしょうか。