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大雪山の魅力
2024.6.4
Column

大雪山の魅力

KAMIKAWAWORK アウトドアプロデューサーの田崎です!

前回の記事で層雲峡のおすすめスポットをいくつかご紹介しましたが、今回は大雪山の魅力をご紹介したいと思います!

標高2,000m級の山々が連なり、毎年多くの登山者が訪れる大雪山。その壮大な景色から、アイヌの人々は敬意を持って「カムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)」と呼んでいました。

多種多様な高山植物も有名で、花の百名山、新・花の百名山にも選出されています。

今回は、層雲峡温泉街にて「層雲峡ホステル」という宿を経営し、山のガイドもされている志水陽平さんに、大雪山の魅力をお聞きします!

ー志水さんは宿業の傍、ガイドのお仕事もされているようですが、大雪山の魅力とはどのようなことがありますでしょうか?

大雪山の魅力はたくさんありますが、特に僕の好きなところは「縦走」が楽しいというところですね。縦走とは、一つの山頂を目指して終わりではなく、また次の山に向かって稜線やトラバースを歩くことです。大雪山は見渡しがとても良くて、とにかく広いんです。遠近感が狂うくらい。開放感のある景色の中に自分達がいて、さながら鳥の視点で見渡しているような感覚があります。これから進んでいく登山道が見えて「あそこからはどんな景色が見えるのかな」と想像する。縦走ならではの楽しみですね。

また、大雪山の特徴の一つとして、人の手があまり入っていない場所というのもあります。本州の山には、いわゆる山小屋という休憩所や宿泊所が登山道の要所にあり、便利ではあるのですが、大雪山系にはそういった人工で作られたものがあまりありません。そのためより自然を感じることができるのではないかと思っています。食料や飲料水などを自力で担いで歩いて行くという行為が、より自分と山を近づける楽しさにもなっていると思います。

アクセスが良いところも大雪山のおすすめポイントです。黒岳側も旭岳側も、麓からロープウェイで5号目くらいまで上がることができるので、山頂まですぐに行けるのも魅力の一つではないでしょうか。

ー大雪山は高山植物も有名ですよね。

そうですね。登山道を歩いていると、本当に多種多様な高山植物を見ることができて、その全てに名前がついているというのも驚きです。最近ではスマホですぐ花を調べられたりもできるので、それに付随する情報を教えてあげることもあります。

大雪山の固有種で言えば、ダイセツヒナオトギリなどが有名ですね。

ー花のシーズンはいつ頃が見頃でしょうか?

おおよそ7月上旬〜中旬が見頃です。特に、夏の花の群生を見れる期間で、チングルマやエゾコザクラなどの群生がとてもきれいです。

ー志水さんのおすすめのコースなどはありますか?

大雪山にはお鉢平というカルデラ(火山噴火でできた巨大な凹地)があって、黒岳を起点にその周りを一周する「お鉢平巡り」コースがおすすめです。

天気が良ければ円の反対側まで見流ことができて、とても遠くに感じるのですが、長くても一日の山行で回ることができるコースです。脇道には温泉が沸いているところもあって、足湯なども楽しむことができます。

ー志水さんは層雲峡ホステルを経営なさっていますが、山の麓の宿としてどんな工夫をされておりますか?

層雲峡ホステルは、層雲峡温泉街の中でも特に山のお客様に特化している宿になります。宿のスタッフも定期的に山に入り、登山道の状態や、高山植物の情報を収集して、登山マップを作成し、宿で見ることができます。熊の出没情報なども合わせてお伝えしています。

また、登山靴やストック、ザックなど初心者の方に向けてレンタルなどもしています。本州から飛行機で北海道に来る際には、ガス缶の持ち込みができないため、熊スプレーも宿で貸し出しをしています。

その他にも、朝早く登山に出かける方のために、朝食はおにぎりのお弁当を用意するなどもしています。

初心者から山好きまで、たくさんの方を魅了する大雪山。

まだ歩いたことのない方は是非、訪れてみてはいかがでしょうか?
もちろん、登ったことあるよ!という方もまた遊びにいらしてくださいませ。

田崎 充彩

茨城県出身、1992年生まれ。アウトドアショップのスタッフや北アルプスの山小屋勤務を経て、2021年12月よりKAMIKAWORK アウトドアプロデューサーに着任。初心者向けのツアーガイドや、アウトドアイベントの企画などをしている。趣味はカメラと読書。