2021.09.30
第十四回
神経を研ぎ澄まして、水の声を聞く
カヌービルダーの村林さんは、先住民がつかってた木製のカヌーを再現することを生業にしています。

見た目の美しさ、直線美というようなところが、村林さんの興味をそそる部分。とにかくシンプルな形状の中に、究極の機能美があります。

パドル自体は無垢の木材から削り出す作業なので、完成形がイメージできてないと、絶対に削りだすことができないんです。と教えてくれました。

実際にカヌーを操るのは水がある場所。パドルを使って水と会話をします。神経を研ぎ澄ませば、水から多くのことを語りかけてくれるそうです。

いつも大雪山がある風景の中で暮らしている村林さん。今日も水と対話をしながら、大雪山の懐で遊ばせてもらっています。



村林 秀尚(むらばやし ひでたか)