層雲峡温泉氷瀑まつり幻想的な冬の祭典
層雲峡温泉氷瀑まつりは2021年で47回目を迎える冬の北海道三大イベントです。層雲峡観光協会の岩本さんは、この歴史ある祭典に力を注いでいます。
メインの氷像は、横幅50mの高さ14メートル。骨組み自体は、4、5人で1ヶ月間かけて全部作ります。そこに水を吹きかけ、木にあたった雫が垂れていって氷柱になります。その氷柱が長くなると下について柱となり、それがどんどん隣同士がくっついて壁になります。
氷像を作るのに費やす期間はおよそ1ヶ月半。手間ひまかけて作り出された壮大なアートは、匠たちによる結晶の証です。
風や気温によっても氷の色が変わります。例えば水をくみ上げる場所一つとっても変わるので、自然が作り出す造形は人工的なものとは一線を画します。
氷像作成に重要なのは水。それには石狩川の水を使っています。氷なので溶けた水は元の川に戻ることもありますし、限られた資源なので循環型の取り組みを行っています。ここでは、イベントだけでなく、全ての取り組みを循環型で進めようと考えられています。
訪れた観光客に「冬のイベントでは一番すごかった」と言ってもらえるのが一番嬉しい瞬間です、と岩本さんは語ってくれました。
岩本 昌樹(いわもと まさき)