2021.12.09
第二十四回
命の濃さを感じられる場所
上川町の魅力は、山あり川ありと、町内に広大なフィールドが広がっていること。
北海道で一番標高が高いところに位置するスキー場は雪が多く、11月中旬から下旬にかけてスタートして、ゴールデンウィークあたりまで楽しめます。
上川町に鎮座する大雪山の魅力の一つは、まだまだ人が入ってない自然が残されていること。人の歩けるところはごく限られていて、その中に原風景が残り、ヒグマなどの野生動物も暮らしています。そういう一面を少し垣間見えるところも、上川町の魅力です。
やっていることは、歩いたり、寝たり、お湯を沸かしたり、すごく地味でシンプルなこと。それでも、生身の体で自然の中に入っていることが、街ではできない経験。そういう意味で、植田さんは上川町を命の濃さみたいなものを感じられる場所と表現します。
植田 拓史(うえだ ひろし)
大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイを運営する、(株)りんゆう観光の代表取締役。
大雪山の魅力をより多くの人に伝えるべく東奔西走。
夏は縦走、冬は山スキーと黒岳を中心に山に遊ぶが、回数は年々減る一方。
「口だけクライマー」の道を猛進中。