大雪の魅力に魅せられた黒岳登山
今回のテレビ番組制作にあたり、撮影候補をピックする中で、まずは外せないスポット、北海道の屋根上川町の象徴黒岳撮影に挑んだ。
残雪の黒岳登山は何で歩くのかの選択が難しい。ツボ足?スノーシュー?アイゼン?はたまたスキー?緩んだ雪は歩きにくく、そしてまだまだ残雪量は多い。今回はアイゼンを選択した。
ここ黒岳は6月にも関わらず、スキーが楽しめる。アイゼンで登っているのを横目に、軽快に山頂から滑る降りてくるスキーヤーが見られ、シュプールのあとが付いている。
稜線に出た瞬間、爆風が吹き荒れる。北斜面は穏やかに感じられた黒岳は風という牙を剥き出した。
以後、一晩明けても風は止むことはなく、撮影中ずっと爆風に悩まされる。
黒岳山頂から見える景色こそが大雪国立公園。奥行きがあるこの見え方は日本ではなかなか見られない絶景だ。
野営場についても風は止むことがなく、テントを立てるのも一苦労。
風が止むことを祈りつつ、明日の朝焼けを撮るための準備を早々にして、早めに眠りにつく。
大雪山層雲峡・黒岳
標高1,984m。高山植物・紅葉・スキーなど、四季折々に大自然を満喫できます。ロープウェイリフトを乗り継いで7合目まで行くことが可能。そこから山頂までは徒歩約1時間。